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2018年11月17日 (土)

本当の教育論

中室牧子さんの「学力」の経済学です。
この本のすごいところは膨大な科学的データに裏打ちされた結果を元に著わしているところです。
教育書や教育論というのはあまたあり、時に反対の意見があったりして、どちらの論が正しいのか迷う人たちも多いと思います。
例えば「ご褒美で勉強をやらせてもいいのか?」とか
「褒めて伸ばすことはいいのか?」とか。
それは教育者と名乗る人たちが自分の経験を元に話すからなのです。
そこには自分の主観的な希望が少なからず入ってくるからなのです。
つまり完全なる客観的なデータがないのです。
かくいう私もそんな中の一人ですが、今回のこの本を読んですべて同じ意見だったので、私の持論の正しさにエビデンス(科学的根拠)が備わったと喜んでいます。
さて、内容に入る前に大事な前置きをしておきましょう。
「そもそも正しい教育とは個々によって千差万別であるということ」です。
「東大に合格する学習法!」とか、東大を冠にした著書があまたありますが、それを実践したら全員東大に合格するか?と考えれば明快で、そんなわけありませんよね。
つまり、ここに書いてあることはすべて正しい教育論ですが、それで頭がよくなるとか、成績が上がることはありません。
それはいつもお話しているように、その子のDNAでほぼ決まっているからです。
でもベクトルは間違っていないので、成績が上がらなくてもぜひ努力して下さい。それが世の中全体のためになりますから。
では本題に入りましょう。
まずは「ご褒美で子供の勉強のやる気を引き出してもいいのか?」です。
まず前提として、世の中には「自制心があって、遠い目的に向かって計画的に嫌なことでも実践し達成するまで継続できる人間」と「自制心がなく、遠い目標に向かって計画的に努力の継続ができない人間」がいるということを確認して下さい。
当たり前ですが、前者の場合はご褒美の必要はありませんよね。勝手に努力してくれるわけですから。
もちろんこちらの人間の方が東大に入れる確率はめちゃくちゃ高いです。
問題はそれ以外の子供ですよね。
目先の欲求に負けるということはご褒美で釣ったら短期的ですが効果があるということです。
さて、このご褒美の与え方ですが、「テストでいい点を取ったら与える」と「毎日この勉強をしたら与える」の2種類があります。
簡単に言うと「結果」に与えるか「内容」に与えるかということです。
これははっきりと実験結果が出ました。
毎日やることを明確にしてあげたほうが結果が良かったのです。
特に「本を読んだら褒美をあげる」というのが一番効果があったそうです。
ちなみに与えるものですが、あまりお金とかに執着していない素直な子には褒めたり賞状だったりトロフィーみたいなものを与えるといいそうです。
逆にお金が好きで、すれていて、がめつくて、あざとい子はお金を大量に与えると喜ぶそうです。
こうなってくると「じゃあ勝手に勉強してくれる子にするにはどうすればいいの?」が聞きたくなりますよね。
それはまた次回。

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