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2018年11月

2018年11月24日 (土)

褒めるな危険!

さて今回も中室牧子氏の「学力の経済学」と行きましょうか。
前回も書いたとおり、本当にこの本は腑に落ちました。
私の経験から来る教育論がこんなにも当たっていたことがうれしかったです。
今回は「子供は褒めて伸ばすべきか?」に対する明快な解答です。
よく著名な教育者の尾木ママあたりが「そりゃ褒めて伸ばすべきよ~」なんて言ってますよね。
世の中の大半の人も褒めて育てることに賛成する人が多いと思います。
結論から言いましょう。
褒めて伸ばすは大間違いです!
私自身が褒められず育てられ、一人前の人間になれたと思っているので、生徒たちにも必要以上に褒めずに育てています。
私の経験からもあまり褒めずに育った子の方が、変に褒められすぎて育った子よりもしっかりした大人になっています。
誤解されそうなのできちんと言いますが、「褒めるな!」とは言ってません。
本当にこれはすごいな~!と思った時だけ褒めるのです。
ですから褒める機会はほとんどありませんよ。
生徒50人を毎日見てて、1年に5回くらいですね。褒めるのは。
そうです、一度も褒められることがない子の方が大半です。
さて、説明しましょう。
よく教育書に「子供は褒めて伸ばしましょう」と書いてあります。
それは褒めることによって自尊心が育つ、という論です。
自尊心の強い子は何にでも果敢にチャレンジして、前向きに人生を送れる、という論です。
大々的な研究の結果、まったく逆の結果が出たのです。
「自尊心のある子は勉強にも前向きに取り組み、成績が上がる」ではなく、
「頭がよくて成績のいい子は自尊心が高まる」ということだったのです。
「え?じゃあ頭の悪い子は自尊心が育たないの?」ということになりますよね。
そういうことです。残念ながら。
まぁ、学校の成績以外にスポーツでも何でも、人よりも秀でているものを持っていて、多くの人がその価値を称賛してくれる境遇にあればそれでもいいです。
そしてもっと面白い事実が浮かび上がりました!
よく聞いてくださいね!
頭の悪い子(平均以下の子)に褒める実験をしたところ、なんと成績が下がったのです!
つまり、頭の悪い子を無理やり褒めると、本人から成績の悪かったことの反省の機会を奪うばかりでなく、自分に対して根拠のない変な自信を待たせてしまうのです。
頭の悪い子に「あなたはやればできるのよ」と根拠のない褒め方をすると実力の伴わないナルシストを育てることになるのです!
近年はそういう子が増えてきたので、逆に私は本人に「お前の実力はこれくらいだよ」ときちんと伝えるのです。
「正直に、素直に、事実のとおり、思った通り、伝える」
これが子供と接するときの唯一の基準です。
何も盛りません。過大評価も過小評価もしません。
褒めることをしたら褒める。アホなことをしたら「アホか」と言う。
それだけです。
簡単で単純なことです。
というわけで褒めすぎに注意してくださいね。

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2018年11月17日 (土)

本当の教育論

中室牧子さんの「学力」の経済学です。
この本のすごいところは膨大な科学的データに裏打ちされた結果を元に著わしているところです。
教育書や教育論というのはあまたあり、時に反対の意見があったりして、どちらの論が正しいのか迷う人たちも多いと思います。
例えば「ご褒美で勉強をやらせてもいいのか?」とか
「褒めて伸ばすことはいいのか?」とか。
それは教育者と名乗る人たちが自分の経験を元に話すからなのです。
そこには自分の主観的な希望が少なからず入ってくるからなのです。
つまり完全なる客観的なデータがないのです。
かくいう私もそんな中の一人ですが、今回のこの本を読んですべて同じ意見だったので、私の持論の正しさにエビデンス(科学的根拠)が備わったと喜んでいます。
さて、内容に入る前に大事な前置きをしておきましょう。
「そもそも正しい教育とは個々によって千差万別であるということ」です。
「東大に合格する学習法!」とか、東大を冠にした著書があまたありますが、それを実践したら全員東大に合格するか?と考えれば明快で、そんなわけありませんよね。
つまり、ここに書いてあることはすべて正しい教育論ですが、それで頭がよくなるとか、成績が上がることはありません。
それはいつもお話しているように、その子のDNAでほぼ決まっているからです。
でもベクトルは間違っていないので、成績が上がらなくてもぜひ努力して下さい。それが世の中全体のためになりますから。
では本題に入りましょう。
まずは「ご褒美で子供の勉強のやる気を引き出してもいいのか?」です。
まず前提として、世の中には「自制心があって、遠い目的に向かって計画的に嫌なことでも実践し達成するまで継続できる人間」と「自制心がなく、遠い目標に向かって計画的に努力の継続ができない人間」がいるということを確認して下さい。
当たり前ですが、前者の場合はご褒美の必要はありませんよね。勝手に努力してくれるわけですから。
もちろんこちらの人間の方が東大に入れる確率はめちゃくちゃ高いです。
問題はそれ以外の子供ですよね。
目先の欲求に負けるということはご褒美で釣ったら短期的ですが効果があるということです。
さて、このご褒美の与え方ですが、「テストでいい点を取ったら与える」と「毎日この勉強をしたら与える」の2種類があります。
簡単に言うと「結果」に与えるか「内容」に与えるかということです。
これははっきりと実験結果が出ました。
毎日やることを明確にしてあげたほうが結果が良かったのです。
特に「本を読んだら褒美をあげる」というのが一番効果があったそうです。
ちなみに与えるものですが、あまりお金とかに執着していない素直な子には褒めたり賞状だったりトロフィーみたいなものを与えるといいそうです。
逆にお金が好きで、すれていて、がめつくて、あざとい子はお金を大量に与えると喜ぶそうです。
こうなってくると「じゃあ勝手に勉強してくれる子にするにはどうすればいいの?」が聞きたくなりますよね。
それはまた次回。

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2018年11月10日 (土)

仕事は探すな、与えられたことをしろ。

養老孟司氏の「超バカの壁」です。
世の中のおかしなことに一喝です。
とは言え、大抵の人はおかしいと思わないし、気づいてないことでしょう。
私は全部同意見だったので「そら見ろ」という感じでしたが。
まぁ80過ぎのおじいさんと同意見ってのも若者らしくないですが。
まずは自分探しや働きもしないニートたちへ。
今、働かない人が増えているという。その一番多い理由が「自分に合った仕事がないから」らしい。これがおかしい。20歳で自分なんてわかるわけない。中身は空っぽなのだ。
仕事というのは、社会に空いた穴です。放っておくとみんなが困るからその穴を埋める。それが仕事であって、自分の埋めたい穴を探しているなんてふざけたことをいうんじゃない。
いいですね~。
つまり自分に合った仕事なんてない。社会に必要な仕事があるだけだ。自分の目の前にあるその穴を埋めろ、ということだ。
非常に簡単な話である。

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2018年11月 6日 (火)

良いものも悪いものも持って生まれたものだから

北尾トロ氏の「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」です。
私にはない感覚なので不思議に感じましたね。
一言でいうと「ワイドショーな人」ですね。
他人のうわさや、他人に聞かれたくないような下世話な個人情報を聞きたがる人です。
まぁこういう人が一定数いるんでしょうね、この世には。
そうじゃなきゃ、ワイドショーも週刊誌もこんなに売れないですもんね。
まず言えるのは「この世に悪い人がいなければそもそも法律はいらない」ということだ。
これは私が以前から唱えていることだが、そうじゃないから仕方がなく法律が存在するのだ。
そして、その法律は大多数のざっくりとした価値観で作られているので、普通の価値観を持っている人はあまり法律に触れることなく無難に生きることができる。
しかし、世の中には変わった価値観を持つ人も存在し、そういう人にとっては法治国家は非常に生きづらくなる。
以前、遺伝子の回でも書いたが、この世にはどうしても攻撃的になってしまう人や物を盗んだり、嘘を平気でつける人、性衝動が抑えられない人がいる。(もう一度書くが、それはその人のせいじゃなく、その人の持って生まれた遺伝子のせいである。)
例えば、この本にも出ていたが、痴漢の常習者。本人はその行為が食事や睡眠のように、しないと生きられないのである。
そしてその都度、捕まる。裁判にかけられる。保釈される。また痴漢をする・・・。
これは麻薬更生施設同様に、施設で保護観察したほうが女性被害者の立場からも本人から見ても幸せだと思うが。
だいたい、すでにヒトゲノムは解析されたのだから、こういった世の中に対して被害を与えそうな遺伝子を持っている人は初めからそれを本人にも世の中にも公表し、みんなで認識しあって、みんなで暮らしやすい方法を考えたほうが建設的だと思う。
まぁ、人は変わらないということですね。

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2018年11月 3日 (土)

今時の老い者は!

「尽くす若者が作る新しい社会」
藤本耕平氏です。
今の若者(大学生前後)の考え方がわかる本でした。
自分は子供相手の職業なので、理解はできました。
「あ~いるいるそんな考えの奴~」て読みましたが、かといって受け入れることはできないですけどね。
簡単に言うと今の若者の長所は
「聞き分けがよくて、あまり突拍子のないことはしない」
「自分が納得してるなら、金銭とか関係なく動く」
実際の生活行動でいうと、ボランティアや募金はすごく集まります。
そして、面白いと思うことにはみんなで協力して楽しむことができる。
となると短所はその逆ですよね。
「突き抜けるようなすごい発想や行動ができない」
「自分が納得していないと、高い給料でも全然動かない」
例えば、上司から
「3年は頑張ってみろ。技術が身につくし、給料もあがるから」と言われても。
今の新入社員は
「3年後にその仕事は存在してるんですか?」と言います。
世の中が変わったわけだし、育った環境も違うから、今の若者が上の世代の人間と違う価値観を持ってることは当然ですけどね。
まぁ、私はずっとこのままで、強くて優しくて、正しい若者を育てていくだけです。

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答えは出ている。あとはやれるかどうかの問題

本は読んでますよ。
1日1冊のペースで。
まとめて書きますね。
まず和田秀樹氏と隂山英男氏の合作「学力をつける100のメソッド」から。
結論を言うと私の考えとほぼ同じ。
ただあくまで理想論なんだよね。
「早寝早起き朝ごはん」
「宿題は親も一緒にやろう」
「食事は家族全員で食べよう」
「休みの日は家族で美術館や水族館に行こう」
「テレビやスマホやゲームは禁止。もちろん親も」
「親がまず教科書を全部読め」
うん、確かに頭がよくなるよ。できたらね。
結局、できないから世の中の普通レベル以下のお子さんを持つ親は困っているんだろう。
「読解力をつけるにはどうしたらいいですか?」という質問に対して
「しっかり読む習慣をつけさせよう」
これ、答えになってないだろ。
というわけでこの本には目新しい知識はなかったです。
一番いいのは禅寺で修行させることですね。

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