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2017年6月29日 (木)

AIさん、うちの子の学力を伸ばして下さい

名古屋のつばめタクシーが「AI」を導入し、業績を伸ばしています。

AIがお客のいそうな場所をタクシードライバーに教えるというものです。

AIの指示通りに動いた入社半年の新人ドライバーと、長年の勘で走る熟練ドライバーを比較したら、AIの方が売り上げが勝りました。

これを拡大して考えると、どの分野においても、熟練した技よりもAIが勝つことになります。

そんな話をすると面倒くさがる子どもが

「じゃあ、AIが教えてくれるから勉強しなくてもいいじゃん」と言い始めます。

そうなんです。

なんでもAIに任せると人間は努力しなくなります。

漁師は魚群を探さなくなり、証券マンは株価の動向を見なくなり、大工は木の節目を読まなくなります。

そうやって、何千年も受け継がれてきた、匠の技や伝統技術が失われていくのでしょう。

それをいいと思うか悪いと思うかです。

これを塾に当てはめてみましょう。

恐らく、多くの塾が自社の生徒獲得のためにAIを使うのでしょうが、私は違います。

いかに子どもの学力を伸ばすか、を考えます。

少しシミュレーションしてみましょう。

例えば、学年でドべを争っている中2のK君。

彼の基本データをAIにインプットし、一番最適な学習方法と問題プリントを検索させると、

「絵本の読み聞かせと、あいうえおのなぞり練習」と出てきます。

そんなんで、高校受験に間に合うのでしょうか?

親はもう一度AIに問います。

「この学習でいつ高校に合格できる実力が身に着くか?」と。

AIは答えます。

「350年後」

親「じゃあ、この最適な学習を続けて、1年半後の受験で高校に合格できる確率は?」

AI「0%」

というわけで、AIは最適な勉強方法は教えてくれますが、生徒の学力向上や志望校合格を約束してくれるものではありません。

また、AIを導入したタクシー会社も喜んではいられません。

いずれ、AIが搭載された無人のタクシーが自動でお客を運ぶ日が来るのですから。

そう考えると教育の分野は最後までAIが入ることのできない領域かもしれません。(生徒獲得を目的として使う塾は別として)。

だから、私はこれからも熟練の技術で、生徒たちに寄り添い、一生懸命教え続けるでしょう。

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