しくじってからでは遅いんだよ!
怒るついでに言うと、近年、なまはげが減少しているということをNHKで知った。
理由は「子どもを脅かしていうことをきかすのは教育的ではない」とのこと。
「はぁ?」(まちゃまちゃ風に)
子どもは「全能感(なんでも自分の思い通りになるという感覚)」のかたまりで生まれてくる。
それを削り取っていくのが人間としての成長であり教育であるが、それを言葉で言い聞かせて理解できるのは、あるていど成熟したあとであり、はじめから子どもにそれが備わっているという前提での教育(大人の対応)はそれこそ子どもからすると理解できずに混乱してしまう。
まずは、自然を畏れ、親を畏れるところから教育は始まるのである。
誤解がないように言うが、普段から恐怖を与えるのではなく、いつもは優しいがいざという時(子どもが人として道を踏み外しそうな時)、親が怖い、先生が怖い、自然が怖いという本能的なものがうまく働くようにしておくということなのだ。
だいたい子どものうちから何でも思い通りにさせておくとろくな大人(人間)にならないという話は古今東西、枚挙にいとまがないほど自明の理である。
最近、某テレビ番組で「しくじり先生」というものを拝見したが、子ども(子役)の頃に自由なお金や名声を持っていた人が大人になると、本当に性根の腐った、やる気もない、根気もない、人の痛みや苦労や気持ちもわからない、他力本願で、世の中に害を与えることはあっても、世の中の役には立たない、どうしようもない人間になるということをあらためて感じさせてくれた。
番組では「私のような人間でもこれから頑張れば生まれ変われる」と無理やりいいエンディングにしようとしていたが、それよりも今の子どもたちに「世の中、努力なくして自分の思い通りの人生は歩けない」ということを教え、極力質素で慎ましい生活を整えてあげることが肝要だと思う。
| 固定リンク
| コメント (2)
| トラックバック (0)
最近のコメント