いざという時に助けてくれる本当の友はいますか?
先日、デビルKらはし君が長野から来てくれました。
卒業生たちの中には結構遠くに在住している人もいるのですが、それでもワイズに来てく
れるので本当にうれしく思います。
さて、昨日、テスト勉強に来ていた高校生のIけみつ君が不思議な質問をしました。
「先生~、高校の頃の友達ってまだ友達ですか?
俺、大学になったら友達できるかな~?」
彼はどうやら友達作りを懸念しているようでした。
これは私も考えてるところでした。最近の子は人間関係の構築が下手くそだな~と。
いや、逆ですね。上手いから友達ができないと思います。
自分の経験を振り返ってみると、学生時代の友達は当然今でも友達ですし、そもそも
意図して友達を作ろうなんて思わずとも、勝手にできた感があります。
その「勝手にできた感」をもう少し分析してみると、小学生の頃は自分と相手のパーソナ
ルスペース(他人に踏み込まれたくない区域)を意識せず、ズカズカ入ったり入られたりし
て、当然そこで喧嘩になったり、見られたくない恥ずかしい一面を見られたりするのです
が、それで互いの本当の性格が理解できて親密な関係になってたような気がします。
でも今の子はこのパーソナルスペースに敏感なのか、相手との距離を上手に保って、始
めから衝突が起きません。そもそも自分から嫌な相手には近づきませんし、親も近づけさ
せません。ですから自分と気の合う少数の子だけとうわべだけの薄い友達関係ができる
のです。
次に中学・高校・大学の友達ですが、これは何と言っても部活仲間です。同じ境遇の中で
同じ苦しみや喜びを分かち合い、苦しい練習を耐え抜いて1つの目標を目指すということ
から固い仲間意識が芽生えました。
でも、今の子はそんな軍隊なみの部活はしていません。せいぜいクラス対抗の合唱会や
体育祭の学級対抗リレーくらいでしょう。それでは「仲間のためなら何でもできる!」という
ほどの信頼関係は生まれません。
もし、これからかけがえのない親友が欲しいと思うなら、いろんな世界に飛び込み、自分
をさらけ出し、大きな同じ目標を持った人たちと一致団結して喜怒哀楽を共にすることで
す。もちろんそれにはすごい勇気と、恥ずかしさに耐える気持ちと、当面の居心地の悪さ
に耐える心と、自分の意見が通らないもどかしさに耐える強さなど、いろいろなものが必
要になりますが。
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